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コール・パーマーは、なぜ狭い場所でも前を向けるのか

速さで抜く選手ではない。相手が寄せてくる前に、次のプレーを決めている。

パーマーがよく立つのは、右サイドのタッチライン際ではない。相手の中盤と最終ラインの間、右のハーフスペースだ。そこでは後ろから来るパスとゴールを同時に視野へ入れられる。

受ける直前、パーマーは何度も首を振る。右足を少し引き、左足で前へ触れる角度をつくってからパスを待つ。相手が背中に来ればワンタッチで落とし、距離があれば反転する。ボールを持ってから考える時間が短い。

左足の選択肢も多い。ニアへ強く打つ、逆サイドへ巻く、走り込む味方へ通す。同じ構えから違うプレーを出すため、守備側は最後まで狙いを絞れない。ブライトン戦の4点目も、空いた中央へ入り直した動きから生まれた。

チェルシーがパーマーを生かすには、彼へ預けるだけでは足りない。外をウイングバックが走り、前ではセンターフォワードが最終ラインを押し下げる。その二つがそろった時、パーマーが前を向く一歩分の空間ができる。

参考記事Chelsea FC — Brighton analysisThe Guardian — Chelsea 4–3 Brighton