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4.5メートルの雄鶏は、傷まで複製した トッテナムが旧競技場を屋根へ運んだ方法
ロンドン北部のトッテナム・ホットスパー・スタジアムを見上げると、南スタンドの屋根に金色の雄鶏が立つ。高さは約4.5メートル。新しい形を作ったのではない。1909年から旧本拠地ホワイト・ハート・レーンにいた銅像を3Dで読み取り、傷やへこみまで大きくした。
最初の雄鶏は、1909年に屋根へ上がった
元選手ウィリアム・ジェームズ・スコットは、雄鶏とボールを銅で作った。イングランドの歴史的建造物を記録する公的機関Historic Englandによると、1909年から1980年まで旧競技場の西スタンド中央に置かれた。クラブを示す図柄は、ユニフォームの中だけでなく、街から見上げる立体物でもあった。
原物を3Dで読み取り、約2倍にした
クラブは2018年、原物を3Dスキャンした。新しい像は約4.5メートルで、原物のほぼ2倍。高密度の発泡材を削って原型を作り、シリコン型から繊維強化プラスチックの殻を成形した。中はステンレス鋼で支える。屋根に載せる構造へ変えても、表面は古い像の形を追った。
傷を消さず、床とれんがも戻した
スキャンには細かな傷やへこみも入った。クラブ史担当者は、その一つを元イングランド代表ポール・ガスコインが空気銃で付けたものだと説明している。像は新品の姿へ直されなかった。さらに新競技場の床には旧競技場の基礎を砕いた骨材を使い、旧東スタンドのれんがは「The Shelf」というバーへ移した。屋根の雄鶏だけでなく、観客の足元にも旧本拠地が残っている。
