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背番号34を空け、AEDを34台へ アヤックスとヌーリ家がつないだ二つの決定

アヤックスは、オランダの首都アムステルダムを本拠とするクラブだ。トップチームの背番号34は原則として使われていない。着けていたアブドゥルハーク・ヌーリが、2017年7月8日の練習試合で心停止を起こしたためだ。クラブは後に救命処置の不備を認めた。番号を空ける決定と、34台のAEDを置く活動。その両方にヌーリ家が関わっている。

クラブが認めた、2017年の救命処置

アブドゥルハーク・ヌーリは、アヤックスの下部組織からトップチームへ上がったMFだ。仲間やサポーターからは「アッピー」と呼ばれた。20歳だった2017年7月8日、オーストリアでの練習試合中に心停止を起こし、脳に重い損傷が残った。

アヤックスは後に、ピッチ上での救命処置が十分でなかったと認め、責任を受け入れた。2022年2月21日、クラブと家族は補償で合意した。34番の物語には、選手への敬意とクラブ側の責任がともに含まれる。

34番を使うときは、家族とクラブで決める

2022年の合意発表で、アヤックスはトップチームの34番をヌーリ家へ託したと説明した。再び使うのは、家族とクラブの双方が望んだ場合に限る。永久欠番と宣言して閉じる形を取らず、将来の判断にも家族が加わる。

名前は育成部門にも残る。クラブは毎季、優れた若手へ「アブドゥルハーク・ヌーリ賞」を贈っている。2026年6月1日の表彰では、初めて男女から一人ずつ選出された。エリサ・ファン・ダイクとモハメド・アブダラへ賞を渡した一人が、ヌーリの父モハメドだった。

AED34台は、いまも途中の目標

ヌーリ財団は、オランダ心臓財団と協力してAEDを各地へ置いている。AEDは心停止が疑われる人に電気ショックが必要かを判断し、必要な場合に作動する救命装置だ。設置目標の34台は、ヌーリの背番号から取った。

2023年5月には、ヌーリが少年時代にボールを蹴ったアムステルダム西部のA・ヌーリ広場にも設置された。2025年11月20日のアヤックス発表では、財団が設置したAEDは8台。34は達成済みの実績を飾る数字ではなく、活動の行き先を示す数字として使われている。

一試合の追悼を、設置費と講習へつなぐ

アヤックスは2025年11月22日のエクセルシオール戦を、ヌーリ財団のためのチャリティーマッチとした。エクセルシオールは、オランダ南西部の港町ロッテルダムを本拠とするクラブだ。

選手はヌーリの写真を組み込んだ特別な背番号を着用した。試合前に募金を集め、着用ユニフォームは試合後の競売へ回した。クラブが示した使い道は、心停止へ備える場所を増やす財団の活動だ。背番号を記憶の印として残しながら、同じ数字を次の救命に必要な装置へ変えている。

参考記事Ajax — settlement with the Nouri family and the future of number 34Ajax — AED installed at A. Nouriplein with a target of 34Ajax — charity match and eight AEDs installed by November 2025Ajax — first female and male Abdelhak Nouri Trophy winners