1250台は隣の交通拠点、3800戸は周囲の街づくり トルロ「競技場地区」はどこまで決まったか
トルロ・シティが9月10日に発表した「Milestone Project」には、新クラブハウス、増席、accommodationと記された施設、地域センター、3Gピッチ、医療、店舗などが並ぶ。同時に語られる1250台と3800戸は、この構想が新設する数ではない。1250台は隣接する既存のパーク・アンド・ライド、3800戸は周囲で進むラナース・ガーデン・ビレッジ全体の住宅計画だ。クラブが示したのは事業の方向で、費用、追加座席数、accommodationの用途と戸数、着工時期はまだ公表されていない。
往復390マイルの「ホーム」を経て戻った競技場
トルロはイングランド南西端、コーンウォールの州都だ。トルロ・シティが旧本拠地トレイユー・ロードで最後にプレーしたのは2020年10月。土地は開発業者へ売られ、跡地にはスーパーマーケットのLidlが建った。
クラブはプリマス、トーントンへ移り、2023-24季の終盤にはグロスターでホーム戦を開いた。片道は約200マイル。選手とスタッフは往復390マイル、約630キロを移動し、延期分を含む10試合を20日間で消化した。
2024-25季に街へ戻り、約3000人収容のトルロ・シティ・スタジアムを使い始めた。最初の試合には3000人近くが来た。今回の構想は、その競技場を取り戻して2季目に出てきた。クラブは店舗や飲食、医療、仕事場を置き、試合のない日にもクラブとCommunity Trustへ収入が入る形を目指すと説明している。
発表文の accommodation に戸数は付いていない
Milestone Projectの範囲としてクラブが挙げたのは、新クラブハウス、収容力の拡大、accommodation、地域センター、3Gピッチ、医療、雇用、店舗、飲食などだ。accommodationが住宅、ホテル、学生向け施設のどれを指すかは示していない。戸数もない。「宿泊・住居系」と決めつけると、公表されていない用途まで広げてしまう。
3800戸は、約620エーカーで進むラナース・ガーデン・ビレッジ全体の計画数だ。公式サイトは低炭素住宅3800戸、うち35%を手頃な価格の住宅とし、完成まで25年を見込む。これは競技場地区の住宅数ではなく、広域開発に与えられた計画許可でもある。Milestone Projectには、敷地境界と用途を示す別の申請が必要になる。
1250台の交通拠点と、三つの立場を持つ州議会
1250台分のパーク・アンド・ライドはコーンウォール州議会が所有し、計画地に隣接している。競技場専用駐車場でも、Milestone Projectが新設する施設でもない。クラブは、ここから地域の交通網へ直接つながる点を構想の利点に挙げた。
共同作業に入ったLGV Property Holdings LLPは、2023年3月6日に設立されたラナースの開発主体だ。構成員はコーンウォール州議会と、同議会の開発会社Treveth Holdings LLPである。州議会は開発主体の構成員であり、隣の交通拠点の所有者でもあり、将来の申請を審査する計画当局でもある。役割は三つに分かれ、今回の共同発表だけで計画許可が出たことにはならない。
次に形を示すのは、計画申請か名前の出た事業者
クラブは開発パートナー、入居者、投資家の候補と協議中だと発表した。完成後の店舗や医療施設から継続収入を得たい、というのはクラブ側が示した目的である。2026年9月12日時点では、計画申請、敷地面積、追加する座席数、accommodationの用途と戸数、費用、資金調達、工期、参加企業の名前は公表されていない。土地の所有関係も発表文からは確定できない。
次に事業の形を確かめられるのは、敷地境界と用途、席数を載せた計画申請か、出資者や入居者を名指しする追加発表だ。それまでは、2024年に完成した約3000人の競技場が現物であり、1250台は隣の交通拠点、3800戸は周囲の街づくりの数字である。
