代表招集は年5回へ減ったのに、1月にはクラブW杯 欧州リーグがEUへ申し立てた理由
女子代表へ選手を送り出す期間は、2026年から年5回になった。前年までの6回より一つ少ない。FIFAは移動と国内リーグの中断を抑えるためだと説明する。それでも9月8日、European Leaguesは女子日程をEUの競争当局へ持ち込んだ。5回の窓には規則上、最大13試合を置ける。2028年1月には新設のクラブワールドカップも入る。招集の機会は減ったが、欧州クラブが選手を手放す試合数や期間は同じようには縮まらない。
年5回でも、規則上は最大13試合
国際試合の「窓」は、クラブが代表へ選手を送り出すために空ける期間だ。FIFAが2024年5月に承認した2026〜29年の女子カレンダーは、2〜3月、4月、5〜6月、10月、11〜12月に窓を置いた。前年まであった7月と9月の枠を外し、6回を5回へまとめている。
5〜6月と10月は9日間で最大2試合を組める。残る3回は12日間で最大3試合だ。上限を足すと年間13試合になる。すべての代表が13試合を行うという意味ではないが、欧州に認められた代表戦の最大数は減らなかった。クラブが選手を送り出す回数を一つ減らし、長い招集期間へ試合をまとめた設計だ。
4週間が数えるのは、次の代表活動までの間隔
FIFAは代表活動と次の代表活動の間を最低4週間空けた。女子ワールドカップなど主要な世界大会の終了後は、次の窓まで最低10週間を置く。国内リーグと大陸連盟が休養を組み込みやすくする、という説明である。
この4週間と10週間は、選手に連続した休暇を保証する日数ではない。クラブの試合や練習を行える期間も含む。世界選手会FIFPROは2024年の策定時、必須の休養期間を求めたが採用されなかったとThe Guardianに説明した。同紙によると、女子リーグ側の団体Women’s Leagues Forumも、協議への参加を求めたものの招かれなかったと話している。FIFAは公式発表で、リーグを含む関係者と広く協議したとしており、参加の十分さについて説明が食い違った。
2028年1月に、16クラブの世界大会が加わる
代表日程とは別に、FIFAは女子クラブワールドカップの初開催を2028年1月へ置いた。当初予定した2026年から2年延期した日程だ。6クラブのプレーインから勝ち上がる3クラブが、直接出場する13クラブに加わり、16クラブでグループ戦を始める。欧州には直接出場5枠がある。開催地は9月12日時点で発表されていない。
1月は米国女子1部NWSLのオフシーズンに当たる。欧州の多くの国内リーグはシーズン中だ。クラブW杯へ出るチームの国内戦をいつ動かすか、代表選手を抱えるクラブの日程とどうつなぐかは、欧州側が決めなければならない。年5回の代表窓から外れた週も、FIFA大会のために空ける可能性が生じた。
EUへ出したのは申立て。日程変更の命令はまだない
European Leaguesは、34カ国の53リーグ・協会と1328クラブを束ねる団体だ。9月8日、男子日程について2024年に出した競争法上の申立てを、女子の国際カレンダーと関連する規制判断へ広げ、欧州委員会の競争総局へ提出した。FIFAが統括者として規則を決めながら大会も主催するため、自らの大会を優先できる利益相反がある、というのが提出側の主張である。
公開された発表は、どのFIFA決定を取り消すよう求めたかまでは示していない。AP通信は、元の申立ても目立った進展が公表されていないと伝えた。欧州委員会が違反を認定した事実も、カレンダーの変更を命じた事実もない。FIFAの公式資料では、日程は理事会が全会一致で承認し、関係者との協議を経たものとされる。9月12日時点で動いているのは、2〜3月、4月、5〜6月、10月、11〜12月の5窓と、2028年1月のクラブワールドカップという日程だ。
