民間で建てた女子専用競技場、その次は公民連携を審議へ カンザスシティの拡張案
米国ミズーリ州カンザスシティのNWSLクラブ、カンザスシティ・カレントは、2024年にCPKCスタジアムを開いた。1万1500席、建設費1億4000万ドル。港湾開発公社Port KCによると、所有者グループが全額を賄った。次の河岸地区拡張では、市の資金を組み合わせる案が審議されている。ただし、完成した競技場、別都市の選手施設、審議中の地区開発は別の計画だ。
1億4000万ドルは、完成済み競技場の建設費
カンザスシティ・カレントは、米女子プロリーグNWSLに所属するクラブだ。ミズーリ川沿いのCPKCスタジアムは2024年に開場した。Port KCによると、1万1500席を持つ1億4000万ドルの計画は、クラブの所有者グループが全額を資金調達した。女子プロチームのために最初から設計した競技場として、クラブと会場は世界初を掲げる。ここでいう民間資金は、すでに完成した競技場本体の話だ。
5200万ドルの選手施設は、別のリバーサイド市にある
クラブは2025年7月17日、隣接するリバーサイド市で選手向け施設の建設開始を発表した。総額5200万ドルで、パフォーマンスセンター、四つの練習ピッチ、育成チームKC Current II用の2000席の競技場を整える。これはカンザスシティ中心部の河岸開発とは別事業だ。一方、CPKCスタジアムの隣では、住居、商業、公共空間を含む10億ドル規模の複合地区が計画されている。
市はまず、最大2億3500万ドルの検討を認めた
カンザスシティ市議会は2026年7月2日、条例260565を可決した。市に求めたのは、競技場拡張、駐車施設、複合用途開発、基盤整備をめぐる誠実な交渉だ。市の特別債を最大2億3500万ドルまで検討する内容で、最終的な資金協定そのものではない。最初の民間建設費から、地区単位の公民連携を検討する段階へ移った。
次の条例案は、上限を1億8500万ドルとした
条例案260748は2026年8月20日に提出された。対象は、競技場拡張、駐車施設、複合地区、基盤整備をまとめた計画だ。市が結べる資金協定の総額を1億8500万ドル以下とし、開発側による資金不足時の保証も盛り込む。1億8500万ドルが客席増設だけに使われる、という文書ではない。7月の2億3500万ドルは検討上限、8月の1億8500万ドルは次の条例案に示された協定上限で、段階が違う。
9月8日の審議前で、まだ実績ではない
2026年9月7日時点で条例案260748の状態は「Agenda Ready」で、9月8日の委員会日程に載っている。最終議決は記録されていない。市は別に15万ドルを計上し、第三者による財務実現性調査を行うとしている。1億4000万ドルは完成済みの競技場の実績だが、1億8500万ドルは未成立の資金枠案である。最終的な増席数や公的負担は、審議後の決定を待つ必要がある。
