土地は1クローネ、最初の公式戦は女子 ヴォレレンガが104年目に持った本拠地
ノルウェーの首都オスロ東部を拠点とするヴォレレンガは、創設から104年を経た2017年に、初めて自前の本拠地を持った。市から渡った土地の価格は1クローネ。ただし、その一言だけでは建設の負担も公的支援の大きさも分からない。開場の最初の公式戦を任されたのは女子チームだった。
104年間、ホームはあっても「自分たちの競技場」はなかった
クラブは1913年の創設後、オスロ市内の複数会場を使ってきた。2015年にヴァレ地区で工事を始め、2017年に完成。現在の収容人数は1万6555人で、インティリティ・アレーナは男子と女子の両トップチームの本拠地になっている。
1クローネで買ったのは、競技場ではなく土地
オスロ市は土地を名目価格1クローネでクラブ側へ移した。欧州自由貿易連合の監視機関ESAは、この土地移転を公的支援として審査している。建物まで1クローネで手に入れたわけではなく、建設責任はクラブ側にあった。
公的支援も「1クローネ」だけではなかった
2015年のESA決定では、建設費の見積もりは7億2000万クローネだった。支援対象費用6億2100万クローネに対し、土地の正味価値2億310万クローネと宝くじ資金2000万クローネを合わせた支援は2億2310万クローネ。約36%に当たり、残りはクラブが賄う計画だった。いずれも認可時の見積もりで、完成後の最終決算を示す数字ではない。
男女トップだけで使い切る計画ではなかった
認可時の計画では、4月から12月までに使えるピッチの3000時間のうち、男子トップが600時間、女子トップが400時間。残る時間は育成、学校、地域活動などへ回す想定だった。現在の実績配分とは区別が必要だが、公的支援の審査では地域利用が初めから条件の一部だった。
最初の公式戦は女子、観客3541人
2017年9月9日の開場試合では、女子チームがコルボトンに2-0で勝った。観客3541人は、それまでの女子1部トップセリエン記録1643人の2倍を超えた。男子の前座ではない。104年待った自前の競技場は、女子の公式戦から歴史を始めた。
