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練習場のコーヒーから、サポーターの葬儀まで ウェストハムのクラブ牧師の仕事

選手の話を聞き、スタッフの家族を気遣い、サポーターの葬儀にも関わる。ロンドン東部のクラブ、ウェストハムには、そんな仕事をする牧師がいる。病院の牧師として働くフィル・ライトは、クラブではボランティア。試合に勝つためのスタッフとは、少し違う役割を担っている。

教会ではなく、練習場で話を聞く

クラブ牧師は、英語でclub chaplainと呼ばれる。ライトは2026年3月に教区へ寄せた文章で、宗教に関わる仕事だけでなく、悩みを抱える人の話を聞く支援が活動の大半だと説明している。

訪ねるのはトップチームや育成組織の練習場。選手のそばに座ったり、監督やコーチとコーヒーを飲んだり、ピッチを管理するスタッフと歩いたりする。その日常の中で、家族や難しい決断、身近な人の病気について話を聞く。

歴代3人が受け継いできた役割

ウェストハムのクラブ牧師は、1990年代にエルウィン・コケットが務め、その後をアラン・ボールディングが継いだ。ライトは2015年から育成組織を担当し、2022年にボールディングからクラブ牧師を引き継いだ。

ライト自身も、トップチームの練習場があるラッシュ・グリーンで育ったサポーターだ。クラブを応援してきた人が、今度はその中で働く人たちを支えている。

応援してきた人を、クラブとして見送る

ライトの仕事は選手や職員だけで終わらない。教区への寄稿では、サポーター対応の部署と連携し、死別を経験した人や家族を支え、クラブを代表して地元サポーターの葬儀に関わっていると記している。

相談するのは、雇用契約のある人だけではない。長く応援してきた人や、その家族も含まれる。選手の職場であると同時に、暮らしの一部にもなるサッカークラブ。牧師の仕事には、その両方が表れている。

参考記事Diocese of Chelmsford — Phil Wright's accountSports Chaplaincy UK — Alan BoldingWest Ham United — Tribute to Alan Bolding