名前だけでなく、所有と本拠地も変えた 5万9186席へ移った「OLリヨンヌ」
フランス女子の強豪オリンピック・リヨン女子は、2025年5月19日に「OLリヨンヌ」へ改称した。変わったのは呼び名だけではない。女子チームを運営する独立会社、全ホーム戦を行う大規模競技場、女子選手向けの専用拠点を一緒に動かした再編だった。
2023年、女子チームを独立会社へ移す合意を結んだ
再編の入口は2023年5月の合意だった。実業家ミシェル・カンが新会社の過半数を持ち、最高経営責任者を務める条件が示された。合意時の内訳では、OL協会が女子事業の対価として議決権のない12%、OLグループがブランドの50年使用許諾の対価として同36%を持つとされた。合わせて48%だが、これは2023年の契約条件であり、現在の持分を示す数字としては使わない。現在、カンの女子サッカー組織Kyniscaは、OLリヨンヌ、ワシントン・スピリット、ロンドン・シティ・ライオネスを傘下クラブとして掲げる。
Fémininを外し、街とクラブの名を残した
旧名のOlympique Lyonnais Fémininは、男子と同じクラブ名に「女子」を付けた形だった。新しいOL Lyonnesは、OLとリヨンのつながりを残しながら、女子チーム自体の名称と視覚表現を持つ。クラブは発表で、独立したアイデンティティと、OLファミリーやリヨンという街への所属を同時に示す変更だと説明した。別組織になったことを、既存クラブとの断絶だけで表さない名前である。
5万9186席を、大一番だけでなく全試合に使う
2025-26シーズンから、国内リーグと欧州大会を含む全ホーム戦をグルパマ・スタジアムで行う方針になった。ロイターが記す収容人数は5万9186人。カン自身、毎試合を満員にできるとは考えていないと話している。小さな会場を埋めることを基準にせず、観客が増える試合だけでなく通常のホーム戦も同じ場所で運営する選択だ。
女子専用キャンパスを造り、男子側の設備も使う
計画中の拠点には、トップ、リザーブ、女子アカデミーの全チームが入り、女子選手向けの医療・回復設備や女子サッカー博物館も置く。『ガーディアン』によると、男子アカデミーとの敷地交換を行い、改修費はカンが個人で負担する。一方、2023年の合意では、グルパマ・スタジアム、既存練習場、育成部門のサービスをOL側が提供する条件も示された。会社としての独立は、施設や街との関係をすべて切ることではない。
