112

遠征で2週間離れても、教室へ戻す リーベルが学校と大学を持つ理由

リーベル・プレートは、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスに本拠を置く。クラブには初等・中等学校と、スポーツ分野の大学機関IURPがある。育成年代の選手は遠征で2週間以上教室を離れることもある。学校を持つ意味は、選手を囲うことより、競技で抜ける時間を学びへ戻すところにある。

遠征で2週間以上離れる生徒へ、課題を持たせる

育成年代の大会では、生徒が2週間以上遠征することが珍しくない。学校は出発前に課題を用意し、遠征先ではコーチも完了を支える。数学の授業で試合の統計を使うこともある。競技と授業を別々に置くのではなく、遠征の時間にも学習をつなぐ。クラブの学校は以前モヌメンタルの中にあったが、現在は競技場から徒歩数分の専用校舎へ移っている。

14歳で通学を離れたエンソは、遠隔で卒業した

アルゼンチン代表のエンソ・フェルナンデスは、実質的に14歳で通学を離れた。その後、リーベルのトップチームでプレーしながら、10代後半に遠隔で中等教育を終えた。同校のホールには、2022年ワールドカップ優勝メンバーになった卒業生6人の写真が並ぶ。フリアン・アルバレス、ゴンサロ・モンティエル、エセキエル・パラシオス、ヘルマン・ペッセージャ、ギド・ロドリゲス、そしてフェルナンデスだ。代表選手の数より大切なのは、競技日程の中で卒業まで戻れる経路を残したことだ。

大学では、教員・記者・経営人材も育てる

IURPは「インスティトゥート・ウニベルシタリオ・リーベル・プレート」の略で、スポーツ分野の大学機関だ。体育教員養成、体育、スポーツジャーナリズム、スポーツマーケティング、スポーツ運営などの課程を持つ。2026年8月には、アルゼンチンの大学教員組合UDAの全国会合がモヌメンタルの施設で開かれた。初等・中等学校は競技場近くの校舎、大学機関は競技場施設も使う。二つの場所を同じものとして扱わないことが、現在の仕組みを理解する近道になる。

2010年の暫定認可から、2025年の最終認可へ

IURPは2010年の政令で暫定的な運営を認められた。最終認可は2025年12月15日付の政令で、翌16日に公布された。政府の審査は教育、研究、地域への展開を評価する一方、研究活動や財源の多様化には改善の余地も示した。2025年12月にはフフイ州の5自治体と協定を結び、2026年2月から体育教員や専門職も研修へ申し込めるようにした。クラブ内の選手教育から始まった仕組みは、外部の指導者へも入口を開いている。

参考記事Instituto Universitario River Plate — programmesIURP — 2026 national UDA meetingArgentina — Decree 889/2025 granting final recognitionSan Salvador de Jujuy — training agreement with five municipalitiesThe Guardian — River Plate's school and World Cup graduates