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11万4504人に会長を選ぶ票がある バルセロナで「会員が決める」はどこまで本当か

FCバルセロナは、個人オーナーや上場企業が所有するクラブではない。2026年3月の会長選では、条件を満たす11万4504人の会員が投票権を持った。ただし、予算や決算を全会員が直接採決するわけではない。会長選と代議員総会という二つの仕組みを分けると、「ソシオのクラブ」の実像が見えてくる。

まず、ソシオはシーズン券客と同じではない

ソシオはFCバルセロナの正式会員だ。会費を払い、規約上の権利と義務を持つ。2026年会長選の有権者は、投票日までに18歳となり、会員歴が1年以上あり、資格停止中でない人だった。条件を満たした11万4504人は、居住地にかかわらず5会場のどこでも投票できた。

立候補にも、会員の支持が先に要る

2026年選挙で正式候補になるには、有効な会員署名を2337件集める必要があった。選挙管理機関の検証を通ったのは、ジョアン・ラポルタの7226件とビクトル・フォントの4440件。マルク・シリアは2247件で基準に届かなかった。クラブの外から資金力だけで会長候補を連れてくる制度ではない。

投票したのは4万8480人、全有権者の42.34%だった

3月15日の投票で、ラポルタは3万2934票、68.18%を得て再選した。フォントは1万4385票、29.78%だった。投票率42.34%は半数を下回る。会員に選ぶ権利が広くあっても、実際の決定は投票した約4万8500人によって行われた。

予算を承認するのは、抽選会員ら4641人

クラブ規約は総会を最高意思決定機関と定める。ただし出席するのは全会員ではない。抽選で選ばれた会員2.5%、会員番号1番から1000番の「セネター」、役員、元会長、ペーニャと呼ばれる公認サポーター組織の地域代表らが代議員になる。2025年総会には4641人が招集され、決算や次年度予算を審議した。

会長選は全有権者、毎年の議案は代議員

会長を選ぶ直接選挙と、決算や予算を扱う代議員総会では、参加する人数が違う。運営を現実的な人数に絞れる一方、多くの会員は毎年の採決へ直接参加しない。2026年9月19日の総会もオンライン開催予定だ。「会員が決める」は一つの投票ではなく、直接選挙と代議制を組み合わせた仕組みを指す。

参考記事FC Barcelona — club statutesFC Barcelona — 114,504 eligible votersFC Barcelona — candidate signature verificationFC Barcelona — 2026 election resultsESPN — Laporta re-elected