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天然芝を三つに割り、人工芝を出す トッテナムの25分と4時間
トッテナム・ホットスパー・スタジアムには、サッカーと米国のNFLが使う一枚の兼用ピッチはない。上は天然芝、下は人工芝。サッカー面を三つに分けて動かし、二つの競技面を使い分ける。ここでいう25分は、イベント全体ではなく芝を収納する時間だ。
6万2850席の同じ客席から、二つのピッチを見る
ロンドン北部の現在の本拠地は2019年に開いた。設計を担当したPopulousによる収容数は6万2850人。サッカーでは天然芝を使い、NFLやコンサートでは下に常設した人工芝を使う。客席は共用しても、競技面は分ける。イベントのたびに天然芝を覆い、その上で別競技を行う方式ではない。
南スタンドの柱が、三分割を生んだ
天然芝は、ピッチの長さを持つ三つの鋼製トレーに載る。各トレーは3000トンを超える。南スタンドを支える柱の間を通すため、一枚のままでは収納できない。中央部分が先に動き、外側の二つが横へ寄ってから続く。三分割は見せるための仕掛けではなく、スタンドの構造を抜けるための答えだった。
25分で動くのは芝。イベント転換は最短4時間
クラブ発表は競技面の切り替えを約25分としている。工学誌Ingeniaは条件をさらに細かく示す。ゴール、広告板、ピッチ周辺を外した後、2人の操作員が25分で天然芝を収納する。一方、イベント全体の切り替えは最短4時間。25分という数字だけでは、会場運営の作業時間までは表せない。
NFL面を下げ、サイドライン越しの視界を確保した
天然芝の三つのトレーは、硬い基礎面から約1.6メートル上に組まれている。Populousは、NFL面を前列席に対して低く置くことで、サイドラインに並ぶ選手やスタッフ越しの視界を確保したと説明する。NFL用ロッカーなども専用に整え、現在はレギュラーシーズンの試合を年2回開く。同じ器を使いながら、ピッチと観戦条件は競技ごとに分けている。
