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選手と幹部が29か所へ散る バイエルンが年に一度、ファンの町を訪ねる理由

バイエルン・ミュンヘンでは年末になると、ファンが選手に会いにミュンヘンへ集まるのではない。選手、監督、幹部が別々の公式ファンクラブへ向かう。2025年末から2026年初めの回は29会場。巨大クラブが「近さ」を保つため、面会を抽選と移動の仕組みにした年中行事だ。

「40年の伝統」と「最初の組織訪問」は年が違う

クラブの常設案内は、クリスマス訪問を1985年から続く伝統としている。一方、2026年1月の40周年記事は、選手をファンクラブへ組織的に割り振った最初の回を1988年としている。年数の数え方が少し違う。初期の訪問と、全体を一斉に動かす制度が同じ年に始まったとは確認できないため、この記事では両方を分けて扱う。

1988年、150団体が応募した

最初の組織訪問では、ユップ・ハインケスら2人の指導者、19選手、ウリ・ヘーネスが各地へ割り振られた。当時の公式ファンクラブは約260団体。応募は150団体で、50人超の会員がいることが条件だった。応募した全団体へ行けたわけではない。選手を一か所の式典に集めず、小さく分ける発想はこの時点からあった。

今も、申し込めば必ず来るわけではない

現在は会場と当日の企画を用意し、ファンクラブが応募する。クラブは日程、移動、地域の配分などを見て訪問先を選ぶ。常設案内では通常約25団体。2023年からは青少年担当者を置くファンクラブ向けに、KIDSCLUBと組む訪問も始まった。海外のファンにはビデオ会議を使った例もある。伝統を同じ形で固定せず、対象を広げている。

2026年は、年明けにずれ込んだ

40回目にあたる企画は、マックス・エーベルの訪問を2025年12月に先行させ、多くの選手と幹部は2026年1月4日に動いた。ドイツ、オーストリア、イタリア北部の南チロルにある計29会場が対象だった。日程が年をまたいでも、クラブはクリスマス訪問の連続として扱った。試合日程に合わせ、儀礼の時期を少し動かした形だ。

大きいからこそ、全員には届かない

クラブ発表では2025年末時点で公式ファンクラブは約4500、そこへ登録する会員は約33万人だった。同年2月にブンデスリーガ公式が伝えたクラブ会員40万人とは別の集計で、この訪問の窓口になるのは公式ファンクラブの方だ。訪問先は29会場に限られる。バイエルンのヘルベルト・ハイナー会長は、ファンが一年中スタジアムへ来るから、年に一度はこちらが訪ねるのだと説明した。全団体へ届ける行事ではないが、クラブ側がファンの町へ出向く役割を毎年の予定に残している。

参考記事FC Bayern — 40 years of fan-club visitsFC Bayern — Christmas-visit application guideFC Bayern — 4 January 2026 visit reportFC Bayern — 29 venues and fan-club membershipBundesliga — Bayern's club membership