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5000人目の来場者を迎えた ニューカッスルがスタジアムに置く認知症支援の入口

イングランド北東部ニューカッスルの本拠地セント・ジェームズ・パークでは、月に一度「メモリー・カフェ」が開かれる。認知症やアルツハイマー病とともに暮らす人と家族、介護者が、元選手やサポーターと話せる場だ。2019年に始まり、2025年9月には5000人目の来場者を迎えた。病院とは違う入口を、クラブの日常の中につくっている。

元選手の話が、会話のきっかけになる

会場は競技場内のモンカー・スイート。ニューカッスルの元主将ボブ・モンカーにちなむ部屋だ。原則として毎月最終木曜日に無料で開き、元選手との質疑、昔のゴールや試合の話、茶と軽食を用意する。節目となった2025年9月の回には、常連を含む120人以上が集まった。参加者に知識を試すのではなく、クラブの記憶を会話の共通点にする。

病院やデイセンターとは違う入口

ニューカッスル大学で認知症ケアを研究するマリー・プール博士は、とくに高齢男性は従来の支援へつながりにくい場合があると指摘する。競技場は大学から徒歩約5分で、地域の人が長く親しんだ場所でもある。医療施設へ足を運ぶことにためらいがあっても、応援してきたクラブの話なら参加の理由をつくりやすい。クラブへの信頼を、支援との最初の接点に変える取り組みだ。

会話、運動、医療への紹介を分けない

カフェでは交流だけでなく、必要に応じて医療支援へつなぐ案内も行う。毎週水曜日には、認知症とともに暮らす人向けのウォーキング・フットボールもある。走らずに行うサッカーで、60分の運動後に交流の時間を置く。5000という数字は治療効果ではなく、開始から重ねた来場の節目だ。クラブ公式は数え方の詳しい内訳を示していない。大学側も効果をより確かめる研究が必要だとしており、親しみやすい入口と医療的な評価は分けて考える必要がある。

参考記事Newcastle United — the 5,000th Memory Café visitorNewcastle United — current Memory Café informationNewcastle University — accessing dementia support through footballPremier League — Newcastle United Foundation Memory Café