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165人の遠征から、座席を選べる本拠地へ マンUの障害者ファン組織MUDSA

マンチェスター・ユナイテッド障害者サポーター協会、略称MUDSAは1989年に生まれた。障害のあるファンと介助者が、観戦でぶつかる壁をクラブへ伝える当事者組織だ。試合券はクラブが扱い、MUDSAは会員の声、行事、遠征、施設改善を担う。

「世界最古」は、団体が掲げる説明

MUDSAは自らを、世界で最も古い障害者サッカーサポーター協会と説明している。1989年設立という年は、障害者の観戦環境改善を支える英団体Level Playing Fieldの記録とも合う。設立から35年以上、当事者の声をクラブへ届けてきた。

試合券を出すのはクラブ

MUDSAには、障害のあるユナイテッドファンと介助者が参加できる。試合券の販売、障害証明の確認、座席の登録はクラブのアクセシビリティ部門が担う。MUDSAは会員の声を集め、行事や団体遠征を組み、施設改善へ意見を出す。当事者団体とクラブは、役割を分けて動いている。

165人をローマへ運んだ

2009年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝はローマで行われた。MUDSAは、障害のあるファン165人を乗せるチャーター便を手配した。団体はこれを自らの遠征記録として紹介している。遠征には、観戦席に加えて、空港までの移動、搭乗、介助者の席をまとめた計画が必要だった。

118組の観戦位置と、158のアメニティ席

オールド・トラッフォードでは1100万ポンドを投じたアクセシビリティ改修が進み、2021年9月9日に新施設が正式に開いた。計画では、車いす利用者と同伴者のための観戦位置を118組、歩行できても階段や長距離移動に配慮が必要な人向けのアメニティ席を158席、新設した。観戦場所は複数のスタンドに分かれる。

増えたのは、席数よりも選択肢

MUDSA会長チャス・バンクスは、改修で観戦できる障害者数が2倍以上になったと説明した。さらに、意見を聞かれただけでなく、提案の多くが計画へ取り入れられたと振り返っている。新しい区画には、通常席と車いすスペースを切り替えられる場所もある。以前の限られた区画から、複数の場所を選べる観戦へ変わった。

参考記事MUDSA — about the associationMUDSA — accessible match ticketsManchester United — MUDSA celebrates new accessible platformsLevel Playing Field — new facilities at Old TraffordGet Yourself Active — Old Trafford accessibility project