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195万ポンドの投資案が投票途中で消えた マザウェルの「71%」は何を守ったのか

スコットランドのマザウェルFCでは、2024年6月時点でサポーター組織が株式の71%を持っていた。そこへ、外部投資家が6年で195万ポンドを入れ、最終的に49%を持つ案が現れる。会員の56%が投票した段階で、その78.5%が反対していた。だが正式な否決結果はない。投資家が先に撤回し、クラブが票を数えずに投票を止めたからだ。

月10ポンドから、多数株主になった

マザウェルはグラスゴーの東にあるスコットランド中部の町で、クラブの本拠地はファー・パークだ。サポーターは2011年に非営利組織ウェル・ソサエティを立ち上げた。2016年には2000人を超える会員を抱え、レス・ハッチソンが持っていた76%の株式を1ポンドで取得した。会員が毎月10ポンド以上を出し、クラブの安定を支える仕組みだった。

71%の株は、譲渡ではなく新株で薄まる案だった

2024年6月時点で、クラブの発行済み株式は30万株余り。ウェル・ソサエティが71%、残る29%は個人のクラブサポーターが持っていた。外部投資家エリク・バーマック側は、6年間で195万ポンドを入れる案を提示した。既存株を譲り受けるのではなく、毎年発行される新株を買い、6年目に49%を持つ。過半数ではないが、単独では最大の株主になる案だった。

ウェル・ソサエティにも、6年間の追加出資

新株が増えれば、既存株の割合は下がる。クラブ理事会は、ソサエティと他の個人サポーターを合わせれば51%が残るため、ファン所有は維持されると説明した。一方、ソサエティ側は、自らも追加資金を出しながら71%の持分を過半数未満へ下げる案だと反対した。個人サポーターを合計した51%と、民主的な組織が単独で持つ過半数は、同じ「ファン所有」でも意味が違う。

56%が投票した時点で、78.5%が反対

ウェル・ソサエティは、投票資格を持つ会員の56%が投票し、その78.5%が反対していたと記録する。これは開票途中の数字であり、全会員を対象にした最終結果ではない。2024年7月16日、バーマックは提案がサポーターを分断しているとして撤回した。クラブは株主投票を直ちに止め、すでに投じられた票も数えないと発表した。

2月の会員は、外部資金そのものを拒んでいなかった

同じ会員は2024年2月の投票で、ウェル・ソサエティが過半数を失う可能性があっても、外部投資を検討する姿勢を示していた。7月に止めたのは、外部資金という考えそのものではなく、提示された持株比率と負担の組み合わせだった。その後、クラブの指導部と統治手続きが見直され、ソサエティは独自の成長計画と会員向けの所有教育を始めた。投票は結論を出せなかったが、会員が何を守るかは具体的になった。

参考記事Motherwell FC — The 2016 transfer into fan ownershipMotherwell FC — Share structure and the investment proposalMotherwell FC — Withdrawal and the stopped ballotThe Well Society — Timeline of supporter ownershipFootball Supporters Europe — The proposal and governance changes