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1905年の更衣室が、競技場名を引き継いだ フラムの角に残る「コテージ」
ロンドン西部、テムズ川沿いにあるフラムの本拠地Craven Cottage。そのピッチの角には、名前どおり家のような建物が立つ。現在の「コテージ」は、18世紀の屋敷があった土地へ1905年に建てた競技場施設で、選手の更衣室やクラブ運営に使われてきた。
18世紀の屋敷から、土地の名が残った
現在の競技場には、18世紀に装飾的な田園邸宅「Craven Cottage」が建っていた。Historic Englandの指定記録も、競技場の通称がこの屋敷に由来すると説明する。フラムFCが1896年にこの土地を本拠地にした時、屋敷の名は土地とクラブの呼び名として受け継がれた。
1905年、アーチボルド・リーチが二つの建物を設計した
20世紀初め、ロンドン郡議会が観客席の安全性を問題視し、クラブは競技場を造り直した。設計を担ったアーチボルド・リーチは、スコットランド出身の競技場建築家だ。1905年、スティーヴネージ・ロード沿いの二層スタンドと、ピッチ角のパビリオンを完成させた。パビリオンが現在の「コテージ」である。
更衣室、理事会、家族席が一軒に入った
コテージには選手の更衣室が置かれ、理事会にも使われた。バルコニーは選手の家族や招待客の観戦席になった。スタンドの内部へ諸室をまとめる代わりに、ピッチ角の別棟へ運営機能を集めたため、住宅のような外観が試合日の仕事場として残った。
Grade IIの指定は、スタンドと回転式入場口を守る
Historic Englandは1987年、スティーヴネージ・ロード側の観客席と回転式入場口をGrade IIに指定した。Grade IIは、建築的・歴史的に特別な価値を持つ建物を保護する英国の制度だ。記録には1905年の赤れんが造り、二層構造、上段の木製座席、旧更衣室へ続く通路が明記されている。コテージの物語とスタンドの公的指定は、同じ1905年の改修から生まれた二つの遺産として並んでいる。
