無料試合を3戦から5戦へ増やした フォルトゥナ・デュッセルドルフの収入設計
ドイツ西部のフォルトゥナ・デュッセルドルフは、2023-24シーズンにホーム3試合の入場料を無料にした。翌季は4試合、2025-26季は5試合へ拡大した。観客が払うチケット代を長期スポンサー契約で置き換え、育成、女子、施設にも資金を配る試みだ。
無料にした5試合は、相手と時期を選んだ
「Fortuna für alle」は「みんなのためのフォルトゥナ」という意味だ。2025-26季の対象はカールスルーエ、マクデブルク、グロイター・フュルト、パーダーボルン、ホルシュタイン・キール戦。クラブは日程をシーズン中に散らし、安全面、過去2季との相手の重複、通常なら観客が少ない試合も選んでほしいというファンの声を考慮した。ドイツ・サッカーリーグ機構とも基準を調整している。
応募を受け、当選者へ席を割り当てる
対象試合はホーム側とアウェー側の観客が申し込める。席数を上回る場合はデジタルの抽選で割り当てる。初年度3試合には合計35万件のチケット申請があり、2025年7月までの7試合では70万件に達した。70万は来場者数ではなく、限られた席を求めた申請の総数だ。クラブは当選後に行けなくなった人向けの返却手続きも用意した。
5年4500万ユーロの契約が出発点になった
2023年の発表時、複数企業は5年間で合計4500万ユーロの契約を結んだ。ロイターによると、当時の配分計画では20%を育成と女子サッカー、別の20%をデジタル基盤と競技場へ回すとしていた。現在のクラブ説明は対象を広げ、関連収入の50%をデジタル、育成、地域スポーツ、環境・社会活動へ使うとする。配分の表し方は更新されたが、トップチーム以外にも資金を回す軸は続いている。
成長率は、クラブ全体の変化を数えている
クラブは初年度にスポンサー収入45%増、物販売上44%増、会員数20%増と公表した。三つの数字は無料試合の売上だけを測った値ではなく、同じシーズンにクラブ全体で起きた変化を示す。無料入場は満席の機会と応募者データを増やし、企業は長期契約でその接点を支える。2025-26季に5試合まで広げた歩みは、入場料をスポンサー収入へ移し替える作業が段階的であることを映している。
