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会長は目標を、32歳の監督は現場を担った ワトフォードが4部から1部2位へ上がるまで

エルトン・ジョンがワトフォードの会長になったのは1976年5月11日。翌年、32歳のグレアム・テイラーを監督に迎えた。二人は5季で3度の昇格を重ね、1982-83シーズンにはイングランド1部で2位に入った。ヴィカレージ・ロードには、いまも二人の名を持つスタンドが並ぶ。

1976年、少年時代からのファンが会長になった

エルトン・ジョンはロンドン北西の町ワトフォードで育ち、幼い頃からクラブを応援した。1976年5月11日、29歳で会長に就任する。最初の在任は1987年まで。1997年から2002年にも会長を務め、現在は名誉会長だ。世界的な歌手の知名度はクラブへ注目を集めたが、競技面を任されたのは翌年に来た若い監督だった。

翌年、32歳のグレアム・テイラーを迎えた

1977年、ジョンはリンカーン・シティを率いていたグレアム・テイラーを招いた。テイラーは32歳。リンカーンを4部優勝へ導いた直後だった。ジョンがクラブの目標と運営環境を整え、テイラーが練習と選手編成を担う。会長の話題性と監督の現場力が、別々の役割としてかみ合った。

最初の2季で2階級、5季目に1部へ上がった

ワトフォードは1977-78シーズンに4部を制し、翌1978-79シーズンも昇格した。1981-82シーズンには2部で2位となり、1部へ到達する。5季で3度の昇格だ。初めて戦った1部の1982-83シーズンはリヴァプールに次ぐ2位。翌季にはFAカップ決勝へ進んだ。短期間の成功は、昇格のたびに競争相手と運営規模が変わる中で続いた。

二人の名前が、いまもヴィカレージ・ロードに並ぶ

本拠地ヴィカレージ・ロードでは、2014年12月13日に新しい東側スタンドが『サー・エルトン・ジョン・スタンド』として開いた。向かい側には『グレアム・テイラー・スタンド』がある。片方は会長としてクラブの行き先を示した人物、もう片方は監督として昇格を積み重ねた人物だ。二つの名前が、同じ時代を二人の仕事から伝えている。

参考記事Watford FC — 50 years since Elton John became chairmanEFL — Elton John's two terms and Watford's riseWatford FC — Vicarage Road historyThe Guardian — Graham Taylor obituaryReuters — Watford's Elton John tribute in 2025