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紫の客席に49の虹色席 オーランドが2016年の犠牲者を本拠地に残した

米国フロリダ州オーランドのInter&Coスタジアムには、紫と白の客席の中に49席の虹色席がある。2016年6月12日にナイトクラブPulseで命を奪われた49人を、一人につき一席で記憶する恒久的な区画だ。クラブは新本拠地の完成前に、この場所を12番区画へ組み込むと決めた。

事件から6日後、建設中の本拠地へ組み込むと決めた

2016年6月12日、オーランドのLGBTQ+向けナイトクラブPulseで銃撃事件が起き、49人が亡くなった。当夜はラテン音楽のイベントで、店には300人近くが集まっていた。オーランド・シティは6日後のホームゲームを追悼試合とし、建設中だった新競技場の12番区画へ恒久的な記念席を設ける方針を発表した。

49席は、亡くなった一人ひとりに対応する

新競技場は2017年に開いた。紫と白の客席の中に並ぶ虹色席は49席で、背番号のように49の数字も置かれている。49は亡くなった人数と一対一で対応し、区画そのものの収容人数とは意味が違う。クラブの発表から翌年の完成まで、追悼を仮設イベントから固定席へ移した。

男子と女子が使う本拠地に、記憶が残る

現在のInter&Coスタジアムは、MLSのオーランド・シティとNWSLのオーランド・プライドが本拠地として使う。プライドは事件から10年の2026年、地域のLGBTQ+当事者と支援者6人の経験を紹介する企画を始めた。49席は男子と女子の試合日を通じて残り、クラブは別の形でも地域の声を伝えている。

街の記念施設は、別の場所で整備が進む

競技場の49席とは別に、オーランド市は旧Pulse敷地を2023年末に取得し、恒久的な記念施設を計画している。2026年5月には設計が60%まで進み、同年9月の着工と2027年末の完成を見込むと発表した。競技場はクラブが試合日の中で記憶を保つ場所、市の施設は事件現場を保存し学びにつなげる場所として、それぞれの整備が進んでいる。

参考記事Orlando City — 2016 tribute match and stadium memorial planMLS — dedication of the 49 rainbow seatsCity of Orlando — Pulse site and memorialCity of Orlando — memorial reaches 60 per cent designOrlando Pride — A Decade of Unity