87.3%が続投支持、それでも投票は不成立 シアトルの「GM信任票」
MLSのシアトル・サウンダーズでは、シーズンチケット保有者が約4年ごとにGMの続投を問う。2018年は投票の87.3%がガース・ラガウェイの続投を支持した。しかし、参加率が規定の40%へ届かず、投票そのものは不成立になった。ファンの権限と、その権限を成立させる条件が同時に見える制度だ。
シーズンチケットの一席が、一票になる
シアトル・サウンダーズのシーズンチケット保有者は、自動的にサポーター組織Sounders FC Allianceの会員になる。GM信任投票では、保有する座席数と同じ票数を持つ。4席なら4票だ。投票はシーズンチケットの席を単位にしている。
投票成立に40%、解任手続きに67%が必要
制度には二つの基準がある。まず、有資格票の40%以上が投じられなければ結果は成立しない。成立した投票で不信任が67%以上に達すると、解任に向けた手続きが進む。40%は参加の広さ、67%はGMを退任させる意思の強さを測る。単純な過半数より高い基準を二段階で置いている。
2012年は成立、2018年は37.2%で届かなかった
最初の投票は2012年に行われた。参加率は41.6%で、投じられた1万3775票のうち96.3%が当時のGMエイドリアン・ハナウアーの続投を支持した。2018年はラガウェイ続投が87.3%を占めたが、参加率は37.2%。40%の成立条件へ2.8ポイント届かなかったため、公式な結果にはならなかった。クラブはその後、ラガウェイをサッカー部門の最高意思決定者として改めて任命した。
オーナー参加の条件から、選挙で選ぶ評議会へ
この仕組みは、テレビ司会者で共同オーナーのドリュー・キャリーが2008年に経営陣へ加わる際、ファンの意思をクラブ運営へ入れる条件を出したことから始まった。Alliance Councilはシーズンチケット会員の投票で選ばれ、クラブ側と定期的に協議する。GM投票は約4年ごとに訪れる一つの大きな権限で、日常の窓口は選挙で選ばれた評議会が担う。
