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250枚想定に5000件超 クラプトンCFCのシャツが7年後に16人の記念碑になった
東ロンドンの会員制クラブ、クラプトン・コミュニティFCは2018年、スペイン内戦の国際旅団を記念するシャツを選んだ。250枚ほどを想定した品に、世界から5000件を超す問い合わせが来た。売上の一部は、2025年に完成した地元ゆかりの16人の記念碑へつながった。
16案から、会員の7割超が国際旅団の図柄を選んだ
新クラブは2018-19シーズンのアウェーシャツを会員投票で決めた。候補は16案。選ばれた一枚はスペイン共和国の赤、黄、紫を使い、背面に国際旅団の三角星と「NO PASARAN」の言葉を置いた。クラブによると支持は7割を超えた。会員が着る服を、会員が選ぶ運営が出発点だった。
5000件は販売数と分けて読む
ロイターは2018年9月、クラブが約250枚の需要を見込んだのに対し、62カ国から5000件を超す問い合わせが届いたと報じた。20倍は想定と問い合わせの比であり、販売倍率を示さない。製造と発送を担う会員制クラブには扱いきれず、注文受付を一時止めた。反響の大きさと実際の販売数は分けて読む必要がある。
シャツの資金が、ニューハムゆかりの16人の名前を刻んだ
クラブは2019年、シャツ販売で得た資金の一部を使い、スペインへ渡った地元ゆかりの人々の記念碑づくりを始めた。16人を刻んだ記念碑は、2025年4月に本拠地オールド・スポッテッド・ドッグで公開された。その日の試合にはクラブ記録の1432人が集まった。この数字は調査対象者数ではなく、除幕後に行われた試合の観客数だ。シャツの反響が、地域の名前を残す7年の仕事へ移った。
欠けた記録を、完成後も地域から集める
クラブは記念碑の完成を区切りにせず、名簿にない人物の情報提供を呼びかけている。国際旅団への参加記録は、当時の行政区分や資料の残り方で地域との結び付きが見えにくい。反ファシズムを掲げた図柄は商品として広がり、その後は誰を、どの根拠で記憶するかという地道な調査に戻ってきた。
