199

相手クラブがまだなかった シェフィールドFCが始めた「既婚者対独身者」

1857年にシェフィールドFCが生まれた時、近くに同じ形の対戦相手はいなかった。そこで会員を既婚者と独身者、姓のアルファベット前半と後半などに分けた。世界最古のクラブの日常は、仲間を二組にするところから始まった。

1857年、クリケット仲間がクラブと規則をつくった

シェフィールドFCは、イングランド中部の工業都市シェフィールドで1857年10月に創設された。中心になったのは、地元のクリケットクラブにいたナサニエル・クレスウィックとウィリアム・プレストだ。二人はクラブをつくり、独自のシェフィールド・ルールを整えた。だが、規則があっても相手クラブはまだない。国立サッカー博物館によると、会員は既婚者と独身者、職業人と労働者などに分かれて試合をした。

最初の外部相手は、第84連隊だった

最初の外部試合は1858年12月、ヒルズバラの兵舎広場で行われた。相手はサッカークラブではなく、英国陸軍の第84連隊だった。会場は芝ではなく砂利敷き。シェフィールドの勝利は複数の記録が伝えるが、最終得点は資料によって異なる。このため、ここでは勝敗だけを扱う。クラブ内の遊びが、別の集団と共有できる競技へ動いた試合だった。

1860年、ハラムの誕生でクラブ同士が向き合った

1860年9月、街の西側にハラムFCが生まれた。同年12月26日、両クラブはハラムの本拠地サンディゲートで対戦した。現存する二つのクラブによる最古の対戦とされる一戦だ。1857年から約3年。仲間を分けていたクラブに、同じ規則で向き合う相手ができた。シェフィールド・ルールは後のFA規則にも影響を与え、FIFAは2004年、シェフィールドFCとレアル・マドリードに功労勲章を授与した。

参考記事National Football Museum — the 1858 military match and 1860 Rules DerbySheffield Home of Football — the city's early football historyHallam FC — club history and the 1860 challenge matchAthletic Club — Sheffield FC's founders, rules and FIFA recognition