クラブを作り直し、979万5904ポンドを貸した AFCウィンブルドンが「帰る場所」を守る方法
AFCウィンブルドンのサポーターは、移転への抗議からクラブを作り直した。プラウ・レーンへ戻る段階では、寄付に加えて債券も選んだ。二つの債券で集めた979万5904ポンドは、応援の大きさに加え、利息と満期を伴う借金をファン所有の継続に使った額を示す。
1200人が劇場に集まり、750人超がその日に加入した
ウィンブルドンはロンドン南西部の地区だ。旧ウィンブルドンFCのミルトン・キーンズ移転案に反対したサポーターは、2002年2月10日にウィンブルドン劇場へ集まった。参加者は1200人超。その場でドンズ・トラストを設立し、750人超が加入した。トラストは営利を目的としないサポーター組織で、現在も一人一票で運営され、AFCウィンブルドンを所有する。抗議の集会が、クラブの意思決定を担う組織へ変わった。
9部相当から上がり、旧競技場の約180メートル先へ戻った
移転が承認された2002年、トラストはAFCウィンブルドンの創設を支えた。新クラブはイングランド9部相当から出発する。2020年11月3日、新しいプラウ・レーンで最初の試合を行った。新型コロナウイルス対策で一般客は入れなかったが、旧競技場の跡地から約200ヤード、約180メートルの場所にホームゲームが戻った。再建したのは昔の建物ではなく、同じ地区でクラブを続けるための新しい拠点だった。
500万ポンドの目標を、返済契約のある資金で追った
新競技場の建設資金として必要とされたのは1100万ポンド。2020年2月に始まったプラウ・レーン・ボンドは、そのうち500万ポンドを集める初期目標を置いた。サポーターや賛同者がトラストへ貸し、トラストがクラブ側へ回す。期間は5年、10年、20年。利率は年0%から4%まで貸し手が選んだ。支払う寄付と、返ってくる前提の貸付を組み合わせ、ファン所有を保ったまま工事費を埋めた。
二つの債券は、外部の担保付き債務も置き換えた
第1弾は560万ポンド超、第2弾は410万ポンドを集めた。現在の債券公式ページが示す合計は979万5904ポンドだ。2022年には、この資金によってクラブの外部担保付き債務をすべて置き換えた。債券は開場までの不足額を埋めただけでなく、クラブが誰から借りるかを変えた。サポーターは所有者として投票し、同時に債権者として元本と利息を待つ二つの立場を持った。
2025年の満期では継続を選ぶ人が多く、次は2026年末に来る
2020年発行分の一部は2025年に満期を迎え、多くの保有者がさらに5年の継続を選んだ。第2弾は2026年12月から2027年6月に返済期が来る。示された選択肢は、現金返済、新しい債券への交換、クラブ会社の株式への交換、クラブかトラストへの贈与だ。新たな貸付を募るため、第2弾の募集も再開された。ホームを取り戻した後も、満期のたびに資金をどう残し、どう返すかを決める。そこまでがファン所有の日常になっている。
