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約37万筆の先にできた「街なか」 広島の新スタジアムが開くまでの11年

2013年1月、広島県サッカー協会などは新しいサッカースタジアムを求める約37万件の署名を、県、市、商工会議所へ届けた。エディオンピースウイング広島の供用開始は2024年2月1日。入口になった署名から11年、候補地、交通、住環境、運営方法を一つずつ決めた。

署名は、正式な検討の入口になった

広島市の公式年表によると、約37万件の署名は2013年1月21日に報告された。同年6月6日、サッカースタジアム検討協議会が発足する。署名数は住民投票の得票数を表すものではなく、市外の協力者も含む要望の広がりを示した。多くの名前が直ちに建設地を決めたのではなく、県、市、商工会議所、サッカー協会が同じテーブルで検討を始める入口になった。

旧市民球場跡地と港、二案で止まった

2014年12月の提言は、旧広島市民球場跡地と広島みなと公園を候補に残した。旧球場跡地には複合開発や規模の課題があり、港側には物流拠点へ影響する交通問題があった。2015年7月の三者会談は、みなと公園を優位と評価しつつ最終決定を見送った。二案まで絞った後も、観客の移動と日常の物流を同時に成立させる答えが必要だった。

中央公園では、住民説明を重ねた

2017年1月、中央公園が検討対象になると、基町地区の住民団体は騒音、渋滞、違法駐車、広場利用への影響を挙げた。県、市、商工会議所は2018年6月に住民説明会を開き、同年9月から10月には個別説明会を6回行った。2019年2月に4者が中央公園広場を建設地とすることで合意し、2020年3月に基本計画がまとまった。街なかという利点は、近隣の暮らしへの対応と一組で決まった。

市が持ち、クラブが365日を動かす

スタジアムは広島市が所有し、サンフレッチェ広島が指定管理者を務める。収容人数は2万8520人。2024年2月1日の供用開始後は、試合に加えてミュージアム、見学ツアー、貸室を運営する。Jリーグの取材でクラブ担当者は、街の人と毎週話し合う「サンフレッチェハブ構想」も説明した。建設までの対話は、開業後も人が集まる仕組みへ引き継がれている。

参考記事Hiroshima City — official chronology of the stadium processSports Navi — reporting on the signature campaignHiroshima Prefecture — the new stadium and its openingHiroshima Stadium Park — opening, ownership and daily usesJ.League Season Review 2024 — club operations and city links