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献血の謝礼を渡し、14万時間働いた ウニオン・ベルリンの「自分たちの本拠地」

1.FCウニオン・ベルリンは、ドイツの首都ベルリン南東部ケーペニックを本拠とする。2004年、4部リーグの参加資格が危うくなると、サポーターは献血で受け取った謝礼をクラブへ回した。2008年からの本拠地改修には2300人超が参加した。応援席の外でも、クラブを続けるためにお金と時間を持ち寄った。

献血の謝礼が、4部参加の資金になった

2004年の企画名は「Bleed for Union」。ドイツでは献血者へ謝礼を支払う医療機関があり、ファンはベルリンの病院で受け取ったお金をクラブへ寄付した。ウニオンは当時、4部リーグで戦うためのライセンス費用を用意できずにいた。言葉どおり血をクラブへ渡す企画ではなく、献血に伴う謝礼を競技参加の資金へ変えた。

2300人超が、14万時間を持ち寄った

次に足りなくなったのは、本拠地シュタディオン・アン・デア・アルテン・フェルステライの設備だった。2008年6月から2009年7月まで、2300人を超えるボランティアが14万時間を超す作業を担った。クラブ公式は立見席の改修と屋根の設置を記録する。Guardianの取材では、建設経験のないサポーターも古いコンクリートを削る作業に加わった。専門業者だけで進める工事へ、観客が自分の時間を差し出した。

改修後も、立って見る場所が中心

現在の収容人数は2万2012人。内訳は立見1万8395人、座席3617人だ。数字の中心が立見席にあるのは、改修が収容規模だけを追った工事ではなかったことを示す。クラブの応援文化が続く場所を残しながら、安全基準に合う屋根と設備を整えた。スタジアムの形そのものに、サポーターが守ろうとした観戦の日常が残った。

労働の後に、持分と土地の仕組みを整えた

ボランティア作業と所有権は別の仕組みで動いた。クラブは2011年7月にスタジアム運営会社を設立し、会員やスポンサーが株式を買えるようにした。2024年12月には約7万人のクラブ会員へ向けて二度目の株式募集を始めた。その後、契約上の先買権を使って敷地を取得し、1920年の開場以来初めて土地もウニオンの所有になった。手伝ったという記憶に、持分と土地を支える制度が加わった。

参考記事1. FC Union Berlin — stadium history, volunteer hours, shares and landStadion An der Alten Försterei — official stadium factsBundesliga — Union Berlin historical guide and Bleed for UnionThe Guardian — supporters on the 2004 campaign and stadium work