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約8000人に入場検査5レーン、合同会議は3日前 オールドファームの遠征席が0になった理由

約8000人を受け入れた3月のアイブロックスには、入場前の検査レーンが5本しかなかった。全関係者が集まる最初の会議は試合3日前。9月13日にレンジャーズとセルティックが同じ競技場で再び対戦する前に、両クラブは今季残りの直接対決をホームサポーターだけで行うと決めた。合意済みだった5%の遠征席は0へ。独立調査が問題にしたのは席数に加え、チケット、入場経路、警備を一つの計画にできなかったことだった。

3月8日は、5%とは別の試合だった

セルティックとレンジャーズは、同じグラスゴーを本拠地とする。1888年から続く対戦は「オールドファーム」と呼ばれ、宗教や政治の対立も長く持ち込まれてきた。近年は敵地の席が0になる時期を経て、リーグ戦では約2000〜2500席へ戻った。2026-27シーズンのSPFL大会でも、両クラブは利用可能な収容人数の5%を相手側へ渡すことで合意していた。

3月8日の試合は、スコットランドサッカー協会(Scottish FA)が運営するスコティッシュカップだった。同大会では遠征クラブが収容人数の最大20%を求められる。セルティックにはアイブロックスのブルームローン・スタンド全体に当たる8042枚が割り当てられた。オールドファームでは2018年以来の規模だった。試合は0-0からPK戦へ進み、セルティックが4-2で勝った。

直後に数百人のセルティックサポーターがピッチへ入り、レンジャーズ側からも100人を超す集団が向かった。発煙筒や瓶が両陣営の間を飛び、警察が制圧するまで4分28秒を要した。競技場の外でも、入場待ちの人波による圧迫事故が起きかねない状態になった。独立調査は、二つの事態を重傷者や死者につながり得た「重大なニアミス」とした。

席数を決める前に、入口の計画が崩れていた

独立調査が挙げた不備は、試合後の乱入に限らない。抽選から試合まで1カ月あった準備期間は、チケット枚数をめぐる協議で実質2週間へ縮んだ。全関係機関を集めた最初の会議は3月5日。試合の3日前で、机上訓練は一度も行われなかった。

リスク評価は、1週間前に同じ会場で行われたリーグ戦とほぼ同じだった。遠征サポーターは5600人増え、同点なら延長戦とPK戦もあるのに、ピッチ侵入は「起こりそうにない」と判定されていた。8042人を通す入場検査レーンは5本。セルティック・パークで5600人少ない相手を迎えた別の試合では7本を使っていた。人の流れを計算した記録も、無券や偽造券で入ろうとする人への対応計画もなかった。

この状態で9月13日のプレミア・スポーツ・カップ準々決勝を迎えることになった。レンジャーズは8月28日、セルティックへ300枚を渡すと発表した。セルティックは受け入れず、スコティッシュ・プロフェッショナル・フットボールリーグ(SPFL)へ判断を求めた。9月4日、両クラブとSPFLは、今季残りのSPFL大会における直接対決を遠征サポーター0人で行うと合意した。

閉まる席は二種類ある

今回の0席は、レンジャーズ対セルティックの遠征側だけに適用される。ホームサポーターは入場できる。9月12日時点の公式日程では、最初の対象が13日正午のカップ戦で、続いて20日正午にセルティック・パークでリーグ戦が組まれている。

Scottish FAが8月28日に科した処分は別だ。両クラブは次に主催するスコティッシュカップの1試合を無観客で行い、相手クラブへ10万ポンドを支払う。こちらはホーム側を含む全観客が対象になる。2027-28シーズン終了までに同種の違反が認定された場合は、さらに1試合の無観客処分が発動する。

同じ3月8日の混乱を受けた措置でも、決めた組織と大会が違う。Scottish FAは自らのカップ戦で懲戒処分を科した。SPFLの判断はリーグとリーグカップの遠征席を一時的に止め、独立調査の提言を実行する時間を取るものだ。SPFLは状況が大きく変わればシーズン中に見直し、2027-28シーズンの扱いは早めに決めるとしている。

欧州の「個人を止める」は、ここで機能するか

SPFL発表の前日、UEFA、European Football Clubs、European Leagues、Football Supporters Europeの4団体は共同見解を出した。暴力や差別への措置は、責任のある個人へ向ける。一律の遠征禁止は通常の対応にせず、もっと限定した方法では重大な危険を抑えられないと文書で示せる場合だけ使うという内容だ。これはSPFLの決定を取り消す規則ではない。

グラスゴーで難しいのは、誰が入場したかを確実に追える仕組みが弱かったことだ。独立調査によると、セルティックは当時227人へクラブ独自の入場禁止を科し、そのうち197人はサポーター集団グリーン・ブリゲードの関係者だった。それでもクラブと警察は同集団が来る前提で計画し、実際の来場も確認された。調査は、従来の入場禁止が実効的な制限として機能していなかったと判断した。

個人対応を動かすには、購入者と使用者を結び、譲渡や複製を止め、入場時に確かめる必要がある。報告書は、本人情報に基づく販売、譲渡禁止、動的なQRコード、遠征チケットの配布記録を提案した。大勢をまとめて止める前に個人を止めるという原則は、この仕組みがあって初めて試合運営に使える。

遠征席を戻す条件は、報告書に書かれている

独立調査は、将来の遠征席としてアイブロックス7000〜8000席、セルティック・パーク7200席を掲げた。すぐ戻す目標ではなく、各機関が条件達成を確認してから進む道筋である。

必要なのは、独立した監督、ハイリスク試合で複数回の合同会議、机上訓練、チケット担当者を含む安全計画、購入者を追える販売、両クラブと警察が共有する案内だ。合意後の一方的な変更も避ける。レンジャーズとセルティックの二者だけで復帰日は決めず、SPFL、Police Scotland、グラスゴー市を含む関係者が、条件と証拠を確認して合意するよう求めている。

2026年9月12日時点で復帰日は公表されていない。0席を終える条件は、5%か300枚かをもう一度選ぶことではない。3月にはなかった会議、入場計算、無券者への対応、追跡できるチケットを、次の試合計画にそろえることだ。

参考記事SPFL — Statement on Old Firm away allocationsScottish FA — Independent review of the Ibrox disorderScottish FA — Full 37-page independent reviewThe Times — Rangers' 300-ticket proposal and Scottish Cup sanctionsReuters — European football groups back limits on blanket away-fan bansReuters — No away fans at Old Firm matches for rest of seasonReuters — Scottish Cup closures and £100,000 payments