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15歳の冬に退団、17〜21歳なら支援は最低3年 英アカデミーで年齢が分ける「その後」

同じアカデミー退団でも、16歳と17歳では、その後に約束される支援が違う。イングランドでは多くの選手が15〜16歳の冬、学校の主要試験GCSEを前に、奨学契約へ進むか退団するかを知らされる。プレミアリーグが最低3年間の支援を定めているのは、U17〜U21のプロ育成段階で退団した選手だ。U16には別の移行プログラムがある。退団を告げられる時期から、誰がどの支援を受けられるかまで、年齢の境目をたどる。

12月31日の知らせから、試験まで約5カ月

GCSEは、イングランドの中等教育を終える時期に受ける主要試験だ。アカデミーの15〜16歳は模擬試験を受ける冬に、翌季の奨学契約も待つ。The Guardianの2025年12月31日付取材によると、多くのクラブがこの日までに契約を提示する選手を決める。外れた選手には、春から初夏の本試験まで約5カ月。勉強と次のクラブのトライアルが同時に進む。

同紙は、クラブが英国教育省から例年8人分ほどの奨学資金を受けると報じた。これは登録上限ではなく、公費で賄われる典型的な人数である。さらに、16歳になるまでにおよそ半数がアカデミーを離れるという。冬の連絡はサッカーの選考結果であると同時に、学校と仕事を含む次の計画を立て始める合図になる。

「3年間」はプロ育成段階を離れた選手へ

プレミアリーグは2012年、育成の共通枠組みとしてEPPP(エリート選手育成計画)を導入した。U9〜U11を基礎、U12〜U16を育成、U17以降をプロ育成の段階に分け、指導や試合と一緒に教育と生活支援も扱う。リーグの案内にはプロ育成段階をU23までとするページもあるが、退団後3年の対象はU17〜U21と明記されている。二つの年齢表示は同じ数字ではない。

3年の約束が加わったのは、2021-22季のEPPP見直し後だ。対象はプロ育成段階でクラブを離れた選手。年下のU16が退団した場合、自動的に同じ3年間へ入るとは案内されていない。代わりにリーグは2017-18季から、翌季の契約がないU16と若いプロ選手へ移行プログラムを開いている。2021-22季にはEFLと組み、U16〜U21へ対象を広げた。

次のクラブ探しと、サッカー以外の進路を同時に扱う

U16向けの移行プログラムには、練習、競技に向けた準備、自己形成の講習、サッカー内外の進路案内が入る。3年間のアフターケアでプレミアリーグが挙げるのは、大学などへの進学、就職、卒業生同士のネットワーク、心と感情の支援だ。移籍先の紹介に範囲を絞ってはいない。

窓口も決められている。2022-23季以降、すべてのアカデミーに常勤の選手ケア責任者が必要になった。カテゴリー1、2、3の各アカデミーで、本人や保護者の相談を受け、生活技能と自己形成の講習をまとめる職員である。プレミアリーグはEFLクラブが人件費を確保できるよう、毎季200万ポンドを拠出している。選手一人への給付金ではなく、対象クラブの担当職員を支える年間資金だ。

約束された期間と、受けられる支援の質は別に確かめる

英国心理学会のスポーツ・運動心理学部門議長スティーブン・スミスは2026年1月、退団後ケアには地域差があり、下部へ行くほど資源不足で手薄になると指摘した。これは心理職としての見解で、全クラブを同じ指標で調べた監査結果ではない。リーグが示す最低基準を確認したうえで、実際の相談先と利用内容も確かめる必要があるという指摘だ。

プレミアリーグは、退団後に別のクラブへ入れることや、3年間ずっと治療を受けられることまでは保証していない。公表資料で確認できる線引きは明確だ。15〜16歳の冬に退団を告げられたU16には移行プログラムがあり、U17〜U21のプロ育成段階で離れた選手には最低3年間の支援が続く。「3年間」の対象を決めるのは、退団した時の育成段階である。

参考記事Premier League — Elite Player Performance Plan and its three development phasesPremier League — Three-year aftercare, transition programmes and player-care fundingPremier League — Parent guide to leaving an academy and the Head of Player CareThe Guardian — Scholarship decisions, school exams and academy contractsNeil Saunders — Premier League's player-care and three-year aftercare commitmentStephen Smith — British Psychological Society perspective on uneven aftercare