266

開幕後も9月16日まで、対外試合は10試合 PFAが無所属選手を12週間集める理由

多くのクラブがリーグ戦へ入った9月も、無所属選手の練習は続いている。イングランドとウェールズの選手会PFAは2026年、契約が切れた会員向けの合宿を10週から12週へ延ばした。期間は6月29日から9月16日。9月12日時点ではまだ終わっていない。対外試合と身体データを次の所属先探しにつなげ、女子1部WSLと2部WSL2には初の専用日程を置いた。延長した2週間は、開幕までに契約が決まらなかった選手のためにある。

合宿へ来れば、週4日を仲間と過ごせる

PFAは、イングランドとウェールズのプロ選手を代表する労働組合だ。この合宿は、契約を終えた会員にピッチ、コーチ、筋力トレーニング、医療と心の支援をまとめて用意する。The Guardianが2024年に訪れた際、選手は週4日を現地で過ごし、練習や試合に参加していた。

FWオマー・ボーグルはニューポート・カウンティを退団後、無所属になった事実を受け入れるまで2〜3週間かかったと同紙に話した。FWオフランド・ザンザラは前十字靱帯のけがから復帰した直後で、自宅なら一人でジムやボール練習をするしかないと説明した。走力を保つことはできても、相手がいる練習の速さや競争は一人で用意できない。PFAが埋めるのは、契約と契約の間に突然できる集団練習の空白だ。

延長した2週間は、クラブの開幕後に置かれた

PFAは6月9日、2026年の期間を6月29日から9月16日までと発表した。前年までの10週に2週を加えたのは、シーズンが始まってからも練習したいという会員の要望を受けたためだ。合宿日以外にも動けるよう、北西部のエッジ・ヒル大学と南部のビシャム・アビーで補完練習を設けた。

対外試合は10試合を予定し、フラム、ウェスト・ブロムウィッチ、QPRなどの育成チームと対戦する。提携先OPNは参加者へ身体データの分析を提供し、無所属選手とクラブ、スカウトを結ぶオンラインの移籍市場も運営する。PFAはクラブ関係者へ見学を呼びかけている。練習を続ける12週間と、採用する側に見てもらう機会が同じ日程に入っている。

女子の初参加ではなく、初の専用日程

2024年のPFA案内にも、合宿は男子と女子の無所属選手が利用できると書かれていた。2026年に初めて設けたのは、WSLとWSL2の選手だけが参加する日程だ。WSLはイングランド女子1部、WSL2は2部に当たる。PFAは7月15日と22日に始まる週を専用枠として発表した。

PFAの説明では、WSL2が2025-26季に完全プロ化し、選手会の対象が女子の上位2部全体へ広がったことを受けた変更である。2024年は男女を対象にした10週間、2026年は上位2部の女子選手へ明示した2枠が加わった。「初」の中身は、女子選手が合宿を利用できることではなく、女子だけの日程を組んだことにある。

契約できた人数の割合は、まだ出ていない

PFAは、2022-23季の開始以来、数百人が合宿を経て新しい契約を得たとしている。ただし、延べ参加者数や契約率は公表していない。2025年に参加したFWファビオ・ボリーニが、その後サルフォード・シティと契約した例は確認できる。本人は施設で身体を整えられたことに加え、クラブから見てもらえたことが移籍につながったとPFAへ話した。

9月12日時点で、2026年の全参加者数と契約先の集計は発表されていない。合宿は4日後の9月16日まで続く予定で、参加したから採用されるという制度でもない。PFA最高経営責任者マヘタ・モランゴが望むのは、選手が長く残ることではなく、次のクラブへ早く移ることだ。12週間を使い切る前に契約して合宿を離れる。それが、この集まりに用意された出口である。

参考記事PFA — 2026 camp extended to 12 weeks with dedicated WSL and WSL2 sessionsPFA — The 2024 programme was already available to men and womenThe Guardian — Four days on site and the experiences of Bogle and Zanzala