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2季分を無償で渡し、16年後は規制で空いた一試合へ ヴィラと小児ホスピスAcorns

アストン・ヴィラは2008年、ユニフォーム胸部を小児ホスピスAcornsへ無償で提供した。掲出は2季続いた。2024年に同じロゴが欧州戦で戻ったのは、商業スポンサーを再び長期で外したからではない。オランダの広告規制で空いた一試合に、16年続く関係を置いたものだった。

年間700組超を支える地域のホスピス

Acornsは、ヴィラが本拠を置くイングランド中部ウェスト・ミッドランズと周辺で、命を脅かす病気や重い症状のある子どもと家族を支える小児ホスピスだ。自宅と三つの施設で、専門的なケア、家族支援、死別後の支援を行う。

2024年のAcorns発表では、年間700組を超える子どもと家族が支援を受けていた。これは延べ来館数や診療件数ではなく、支援対象となる子どもと家族の規模を示す団体側の説明だ。

2008年は、商業オファーを断って胸を渡した

2008年6月、ヴィラは2008-09季の胸スポンサー枠をAcornsへ無償提供すると発表した。The Guardianは、クラブが商業的なオファーを断った上での決定だったと報じている。Acornsのロゴは翌2009-10季も残った。

慈善団体が広告料を払う契約ではない。通常なら大きな収入を生む場所を、2季にわたって地域の団体へ渡した。クラブが失った正確な金額は公開資料から確定できないため、過去のスポンサー料をそのまま損失額とはしない。

胸から外れても、試合日の募金は続いた

2010年に商業スポンサーが胸へ戻った後も、Acornsはクラブの公式慈善パートナーとして残った。選手や職員の訪問、試合日の募金など、ユニフォーム以外の活動が続いた。

現在の『Bring a Pound to the Ground』では、ヴィラ・パーク周辺で現金とカードによる寄付を受け付け、携帯電話からも送れる。胸広告は関係を見せる一つの場所だったが、関係そのものを二季で終える契約ではなかった。

2024年は、オランダで空いた一試合だけ

2024年3月7日、ヴィラはUEFAヨーロッパ・カンファレンスリーグでアヤックスと0-0で引き分けた。この試合では、通常の胸スポンサーBK8をオランダの広告規制により掲出できず、Acornsのロゴを使った。

2008年は、収入を得られる枠をクラブが自ら二季分渡した判断だった。2024年は、規制で通常スポンサーを出せない一試合の代替だ。同じロゴでも条件は違う。ただ、16年後に代替先としてすぐ選べたのは、募金や訪問を通じた関係が胸から外れた後も続いていたからだ。

参考記事Acorns — Aston Villa partnershipThe Guardian — Villa's 2008 decisionAston Villa — Acorns on the shirt against AjaxAcorns — The 2024 European match