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リーグはスイス、欧州への入口は自国杯 FCファドゥーツが二つの国で戦う仕組み

FCファドゥーツは、スイスとオーストリアに挟まれた小国リヒテンシュタインの首都クラブだ。リーグ戦はスイスで戦い、欧州大会への入口は自国のカップ戦にある。2026年はスイス2部を制して昇格し、リヒテンシュタイン杯も優勝した。二つの国にまたがる仕組みが、同じシーズンに重なった。

国内リーグを作れないまま、スイスへ入った

リヒテンシュタインのクラブは1933年、数が少なく国内リーグを組めなかったため、契約によってスイスのリーグへ参加した。翌1934年、ファドゥーツを含む4クラブが同国協会を設立。その後、加盟は7クラブになった。代表協会は自国にあるが、日常のリーグ戦は隣国で行う形が続いている。

リーグの成績と、欧州への道は別々

スイスのリーグ順位は昇降格を決める。一方、リヒテンシュタイン協会は毎年国内カップを開き、優勝クラブを翌季のUEFAカンファレンスリーグ予選へ送る。つまりファドゥーツは、スイスで上のカテゴリーを目指しながら、欧州出場権は自国杯で取りにいく。

81ポイントと52回目の優勝

2025-26年のファドゥーツはスイス2部を36試合81ポイントで制した。クラブ記録で、リーグ史でも上回った例はチューリヒとヌーシャテル・ザマックスの85ポイントだけだった。4度目の昇格で、2026-27年は通算6季目のスイス1部を戦う。5月5日の自国杯決勝は4-3で勝ち、52回目の優勝を決めた。

100試合目の先にも、予選は続いた

自国杯優勝による2026-27年欧州大会は、クラブにとって31回目の国際舞台だった。7月23日のアトレティック・クラブ・デスカルデス戦が欧州カップ戦通算100試合目となり、2試合合計6-0で突破した。次のインテル・トゥルク戦は2試合合計3-4。8月13日に敗退し、今回は本大会へ届かなかった。

小国のカップが、クラブの外向きの顔になる

ファドゥーツは2022-23年にカンファレンスリーグ本大会へ進んだ経験もある。スイスで戦う週末と、自国代表として臨む欧州の夜は、別々の大会規則でつながっている。小国だから国内リーグがない。その弱点を、国内カップと越境参加の二本立てで補ってきたクラブだ。

参考記事Liechtenstein FA — Association historyLiechtenstein FA — Adult club competitionsSwiss Football League — Vaduz promoted in 2026Liechtenstein FA — 2026 cup finalLiechtenstein FA — 2026–27 Conference League record