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市章から公募作へ サウサンプトンの紋章に後光と港町が同居する理由

サウサンプトンFCの紋章には、後光、ボール、マフラー、木、波、白いバラが縦に並ぶ。古い紋章学の図案ではない。1974年、地元のグラフィックデザイナー、ローランド・パリスがサポーター向け公募に出した一枚が土台になった。

1974年、市の紋章を借りる形から離れた

サウサンプトンは、イングランド南岸の港湾都市だ。クラブは長く市の紋章を使っていたが、1974年にサポーターから新しい図案を募った。地元紙Southern Daily Echoによると、選ばれたのは地元のグラフィックデザイナー、ローランド・パリスの案だった。

公募で決まったのは、街との関係を消す図案ではない。行政の紋章をそのまま借りる代わりに、クラブの起点、応援する人、周辺の自然、港という複数の要素を一枚へ積み直した。

上から読むと、教会から港までつながる

最上部の後光は、クラブの愛称「セインツ」を表す。クラブは1885年11月、聖メアリー教会の青年会で生まれた。後光の下のボールは競技、赤白のマフラーはサポーターとチームカラーを示す。

中央の木は近隣のニューフォレストとサウサンプトン・コモンにつながる緑を表す。クラブも2023年、この木を使ったユニフォームをニューフォレストとの近さから説明した。波は川、海、国際港との結びつきである。

最下部の白いバラは街の象徴だ。サウサンプトン市の正式な紋章にも、白地に赤いバラ二輪、赤地に白いバラ一輪がある。市の紋章をやめても、その一部はサポーター案の中へ残った。

変わったのは、街との関係より「誰が描いたか」

以前は、市が所有する正式な紋章をクラブが使っていた。市の現行規定は、紋章を市の法的財産とし、使用には許可が要ると定める。1974年の公募作は、街の象徴をクラブ固有の並べ方へ変えた。

現在の紋章は細部が調整されているが、パリスが作った基本構成は残る。市の歴史を切り離したのではない。教会、マフラー、木、波、バラを並べ、サポーターの側から港町を描き直した。

参考記事Crystal Palace FC — Southampton opposition briefingSouthern Daily Echo — tribute to Rolland ParrisSouthampton FC — the club's St Mary's originsSouthampton FC — 2023/24 third kit and crest symbolismSouthampton City Council — civic and ceremonial protocol