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週3回の練習より先に学校 マルメFFのアカデミーで98%が高校進学資格を得た

スウェーデン南部の強豪マルメFFは、クラブ施設だけで選手を育てているわけではない。地域の学校にコーチを送り、時間割の中でサッカーと学習を組み合わせる「学校アカデミー」を2005年から続ける。クラブの2024年報告では、修了生の98%が高校へ進むための成績要件を満たした。プロ契約率ではなく、学校の出口を追う数字だ。

98%は、高校への入学率ではない

スウェーデンでいう高校進学資格は、義務教育後の上級中等学校へ応募するために必要な教科成績を満たすことだ。98%は2024年の学校アカデミー修了生のうち、この要件を得た割合を指す。全員が同じ高校へ入った、プロ選手になった、という数字ではない。クラブは目標を100%に置き、競技成績とは別に教育の出口を数えている。

週3回の練習が、学校の時間割に入る

学校アカデミーでは、サッカーの練習が学校の時間割に組み込まれる。マルメFFが競技面と指導者の研修を支え、各校の教員やコーチが日常を担う。クラブの現行案内は、週3回の練習を示す一方、多くの生徒がスポーツだけで生計を立てるわけではないため教育が必要だと説明する。練習時間を増やすだけの制度ではない。

18校から21校へ。ただし同じ年の数字ではない

クラブの2023年報告は、スコーネ県14自治体の18校、約1350人を記録した。2025年2月には県内19校に加え、スペインの1校で始めると発表した。2026年の現行案内は全21校で、内訳はスコーネ県20校とスペイン1校だ。数字は各時点の記録なので一つの年度として混ぜられないが、学校ネットワークが段階的に広がったことは分かる。

トメリラでは、学校選びと実技選考が別にある

トメリラはマルメの南東にある自治体だ。カスタニェ学校では2025年秋に最初の学級が始まった。希望者は実技テストへの登録と学校への入学申請を別々に行う。選考では技術、スピード、ゲーム理解、協調性を見る。合格後も、ほかの学習に取り組むことが週3回の練習を続ける条件になる。競技の入口は選抜型でも、日常は学校の規則の中にある。

98%から分かるのは、クラブが何を数えたか

98%は高い達成率だ。ただし、クラブ報告は同じ条件の非参加生徒との比較を示していないため、サッカー参加だけが成績を上げたとは断定できない。それでも、この数字には意味がある。選手を何人プロへ送ったかではなく、修了生が次の学校へ応募できる状態かを成果として数えている。マルメFFの育成は、競技の出口だけを見ていない。

参考記事Malmö FF — 2024 sustainability reportMalmö FF — 2023 sustainability reportMalmö FF — school academy launched in SpainMalmö FF — current school academy guideTomelilla municipality — MFF academy at Kastanjeskolan