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女子チームをBlueCo直下へ チェルシーが「男子と並列」にした法人再編

チェルシーは2024年6月、女子チームの会社を男子クラブの子会社から、所有グループBlueCoの直下へ移した。クラブが使った言葉は、男子チームの「横に置く」だった。2024-25年度、女子会社の売上高は1150万ポンドから2130万ポンドへ増えたが、1710万ポンドの損失も残った。法人を分けた意味は、増収だけでは読み切れない。

6月28日、支配する会社がBlueCoへ変わった

英国の企業登記では、Chelsea Football Club Women Ltdは2010年設立の現存会社だ。2024年6月28日、支配する会社がChelsea FC Holdings LtdからBlueCo 22 Midco Ltdへ変わった。BlueCoは男女両チームを所有するグループで、女子がチェルシーから離れたわけではない。男子の下から同じ親会社の下へ移したことが、「並列」の中身だ。

2130万ポンドには、二つの収入が入る

2024-25年度の売上高は2130万ポンド。前年度の1150万ポンドから980万ポンド増えた。決算説明によると、主な伸びはスポンサー契約の増加によるものだ。ただし、女子チーム単独の契約だけではない。クラブ全体の契約から女子側へ配分した収入と費用も含まれる。入場料収入は300万ポンドで、リーグ戦の平均観客は1万人を超えた。

売上が増えても、1710万ポンドの損失

同年度の女子会社は1710万ポンドの損失を計上した。単独のスポンサーを増やす力と、事業が黒字かどうかは別の話になる。選手やスタッフ、施設、試合運営へ先に投じる時期なら、売上高が伸びても費用が上回る。法人を分けたことで、女子事業の収入だけでなく、成長に使った金額も見えやすくなった。

オハニアンが買ったのは、女子会社の少数持分

2025年5月、米国の起業家アレクシス・オハニアンが女子会社の少数投資家になった。クラブは、女子事業へ直接資金と助言を入れるための出資だと説明した。ロイターは関係者情報として、持分10%、投資額2000万ポンド、女子会社の評価額約2億ポンドと報じた。これら三つの数値は、クラブ公式発表には記載されていない。

男子側には、女子会社の売却益が残った

女子会社を親会社直下へ移す際、男子クラブ側はグループ内の売却益を2023-24年度の決算へ計上した。ロイターが報じた取引額は約1億9870万ポンドだった。女子側には専用経営と外部投資の入口ができ、男子側には会計上の利益が生じた。同じ再編でも、二つの会社で現れ方が違う。2024-25年度の女子売上高もグループ共通契約の配分を含むため、2130万ポンドを単独契約だけの成果とは読めない。

参考記事Chelsea — 2024–25 financial resultsCompanies House — Chelsea Football Club Women LtdChelsea — Alexis Ohanian becomes a minority investorThe Guardian — the women's company sale and accounting issueReuters — reported stake, investment and transaction values