72

名前をすぐ変えず、1季だけ同じ練習場へ レアル・マドリード女子の「タコン」期間

レアル・マドリード女子は、発表の日にゼロから生まれたチームではない。2019年に1部へ昇格したCDタコンを吸収する方針を決め、会員総会の承認を経て、2020年7月1日に名称を切り替えた。その間の2019-20季、選手たちはレアルの練習場を使いながら、公式戦ではCDタコンとしてプレーした。

1部昇格したタコンには、育成6チームもあった

CDタコンは2014年9月、マドリードで女子サッカーの機会を広げる目的で設立された。2019年5月にスペイン女子1部へ昇格した時点で、トップチームは20人、育成には6チームと103人の女子選手がいた。レアルが受け入れたのは、トップの出場枠だけではない。すでに選手と指導組織を持つクラブだった。

6月の発表は、合併の完了ではなかった

レアルの理事会は2019年6月25日、CDタコンを吸収合併する方針を発表した。ただし、クラブ会員の承認と競技登録には時間が必要だった。9月15日の臨時総会では810票が賛成、44票が反対、40票が棄権した。賛成は投票の90.6%だったが、その場で名称が変わったわけではない。発効日は翌年7月1日と決められた。

同じ施設で、CDタコンの名を使った

登録期限に間に合わなかった2019-20季は、移行期間になった。チームはレアル・マドリード・シティ、通称バルデベバスで練習し、ホームゲームもそこで開催した。一方、2020年2月のスペイン連盟の大会記録では対戦カードが「アスレティック・クラブ対CDタコン」と記されている。施設は先に共有され、競技上の名前と所属は一季遅れて切り替わった。

2020年7月1日、名称と所属がそろった

吸収合併は予定どおり2020年7月1日に発効し、CDタコンはレアル・マドリード女子になった。UEFAの大会記録も、この日を名称変更の境目としている。発表、会員総会の承認、施設の共有、法的な発効が別々の時点だったからこそ、2019-20季を最初から「レアル女子」と呼ぶと移行の順序を見失う。

監督と選手は、名前の変更をまたいだ

組織の連続性は人にも表れている。スウェーデン代表のコソヴァレ・アスラニは2019年、まだCDタコンだったチームと契約した。UEFAは、ダビド・アスナル監督も名称変更前から指揮していたと説明している。二人はレアル名義になった後もチームに残った。新しい看板は一日に替えられても、チームは既存の選手、監督、育成組織を引き継いで始まった。

参考記事ESPN — Real Madrid's 2019 merger announcementAS — announcement, deadlines and the transition seasonAS — the September member voteUEFA — CD Tacón becomes Real MadridRFEF — CD Tacón in the February 2020 cup draw