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街と競技場は「Feijenoord」、クラブは「Feyenoord」 なぜyだけが残ったのか

オランダの名門フェイエノールトを現地で見ると、二つの綴りに出会う。クラブはFeyenoord。ロッテルダムの地区と本拠地の正式名はFeijenoordだ。誤記が残っているのではない。国外で読みやすいようクラブだけがyを選び、街と競技場は元のijを保った。

最初からFeyenoordだったわけではない

クラブは1908年7月19日、ロッテルダム南部の喫茶店で「Wilhelmina」として始まった。その後も名前を変え、1912年7月15日に「Rotterdamsche Voetbal Vereeniging Feijenoord」となった。日本語にすれば「ロッテルダムのサッカークラブ・フェイエノールト」。Feijenoordは、クラブが生まれた地区の名から取られた。

「ij」は、一つの音をつくる綴り

オランダ語のijは、iとjを組み合わせた固有の綴りだ。オランダ語連合の公式語彙集は、eiとijは現在しばしば同じように発音される一方、語源によって書き分けると説明する。英語圏の読み手がiとjを別々に読むと、現地の音から離れやすい。

国外向けのy、街に残ったij

欧州大会で名が国外へ広がった1970年代、クラブはFeijenoordをFeyenoordへ替えた。理由は、オランダ語のijに慣れない人にも読みやすくするためだった。一方、ロッテルダム市の地区名は現在もFeijenoord。本拠地デ・カイプの正式名もStadion Feijenoordだ。1937年に開いた競技場の公式ページは、Stadion FeijenoordをFeyenoordのホームと記す。クラブだけがyを選んだため、いまも一文の中に二つの綴りが並ぶ。

参考記事Feyenoord — club historyRotterdam — Feijenoord districtDe Kuip — Stadion FeijenoordDutch Language Union — ei and ijFeyenoord Verzameling — the 1970s spelling change