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教師と不動産営業が、休暇を使って世界大会へ オークランド・シティの『アマチュア』

2025年のFIFAクラブワールドカップで、オークランド・シティは32クラブで唯一のアマチュアだった。選手は遠征のために有給休暇を使い、なかには無給で仕事を休む人もいた。ボカ・ジュニアーズ戦で得点したクリスチャン・グレイは体育教師だ。世界大会への参加は、彼らの日常をいったん止めることでもあった。

サンドリンガムのクラブは、プロのオークランドFCとは別

オークランド・シティは、ニュージーランド最大都市オークランドのサンドリンガム地区を拠点とするクラブだ。豪州Aリーグで戦うプロクラブのオークランドFCとは別組織で、国内リーグとオセアニアの大会に出る。2025年の世界大会には、オセアニア代表として27人を登録した。

2014年は3位、2025年は32クラブで唯一のアマチュア

オセアニアサッカー連盟のOFCは、2025年大会のオークランド・シティを唯一のアマチュアクラブと紹介した。それでも国際大会の経験は浅くない。クラブワールドカップには繰り返し出場し、2014年大会では3位になった。アマチュアという区分は実績の少なさではなく、選手がサッカーだけで生活していない現状に表れていた。

アダム・ミッチェルは、遠征中の歩合収入がゼロ

副主将アダム・ミッチェルの本業は不動産営業だ。本人はロイターに、仕事へ戻らなければ歩合収入が入らないと話した。前年のオセアニア予選で3週間の休暇を使い、米国遠征では有給の残日数がマイナスになったり、無給休暇を取ったりした選手もいた。教師、配送員、職人など、本業と休み方は一人ずつ違った。

クリスチャン・グレイは、得点後も教室へ戻った

6月24日のボカ・ジュニアーズ戦で同点弾を決めたクリスチャン・グレイは、体育教師として働きながら教職の勉強も続けていた。52分の得点で試合は1―1となり、クラブは今大会初の勝点を得た。大会が終われば学校の仕事へ戻る。その生活と、世界の強豪と向き合う選手生活が同じ人物の中にあった。

公式Xの投稿

Auckland City FC — Christian Gray interview

358万ドルのオセアニア枠から、クラブ分を協議中だった

FIFAの大会賞金には地域ごとの出場枠があり、オセアニア分は358万ドルとされた。ただしロイターが6月20日に報じた時点で、オークランド・シティが受け取るのはその一部で、クラブとニュージーランドサッカー協会の協議が続いていた。大きな大会賞金が示されても、ミッチェルの失った歩合収入や各選手の無給休暇が自動的に埋まる仕組みではなかった。

参考記事FIFA — Christian Gray interviewAuckland City — 2025 Club World Cup squadOFC — Auckland City v Boca JuniorsReuters — the personal cost of the tournamentAuckland City — three seasons of results